「さきがけ塾」を復活しよう  さきがけ結成から丸30年

 

 早いもので、同志10人で自民党を離党して「新党さきがけ」を結成してから、この6月21日で丸30年になる。離党時の主力メンバーであった武村正義、園田博之、井出正一の三氏も鬼籍に入ってしまった。

 この間、他にも数多くの少数政党が出現したが、今もって「さきがけ」を記憶にとどめてくれる人が多いのに驚かされる。

 今年の地方選後、所沢の荻野泰男市議が、市議会で「さきがけ」会派を立ち上げたが、全国では地方議会で四つのさきがけ会派が活動している。

 かつて私は「さきがけ塾」を結成してその塾長を務めたが、国会を離れてからは「民権塾」と名を変えて続けていた。

 ところが近年、日本の政治が往時のように混沌としてきたからか、かつての塾生諸君から「さきがけ塾」の再興を期待する声が年々強くなってきた。

 一旦は「さきがけ新塾」と称したものの、やはり、往年の「さきがけ塾」への思い入れが強く、旧さきがけ塾生の声に押され、記念すべき本年の6月から「さきがけ塾」と名乗ることにした。

 

 30年前のさきがけ結成時は、①冷戦の終結と②バブルの崩壊、という歴史的事象が日本の政治に大きな課題を投げかけ、政治の刷新を迫ったが、新党さきがけはこの”時務”に取り組みながら大きな成果を生むことがなく解党の止むなきに至った。

 しかしながら今日、政治の現状は、さらに大きな歴史のうねりの中にある。

 新しいさきがけ塾は、この時代の課題を受け止め、解決策を探り、開かれた塾として、お互いに切磋琢磨する場としたいものだ。

 6月30日には、この30年の政治の足跡を振り返ってみようと思う。

2023.6.21